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用語集

1ハゼ(ファーストクラック)

レベル 入門 目安 1min

焙煎中、豆の内部水分が一気に水蒸気化して外へ抜け、豆の構造が割れるときのハゼ音のこと。ポップコーンのごく弱い音に似る——もっと静かで乾いた、関節を鳴らすような音。豆温度でおおむね 196〜205 °C で起こります(豆と焙煎機により変動)。

1ハゼは焙煎の中心となる節目。それ以前は豆はまだ乾燥と風味前駆体の生成段階で、ここでカップにすれば青臭く酸っぱい。1ハゼ以降はメイラード反応が主導権を握り、豆が「コーヒー」になっていきます。

焙煎度の語彙

  • 1ハゼ開始直後:極浅煎り、北欧スタイル。酸味と原産地キャラクターが最大、抽出は最も難しい。
  • 1ハゼ終了、2ハゼ手前:浅〜中浅煎り。スペシャルティのハンドドリップ標準。
  • 1ハゼと2ハゼの間:中煎り。日常的な焙煎度、原産地と焙煎の均衡が取れる。
  • 2ハゼに入っている:中深〜深煎り。焙煎キャラクターが原産地を上書きし始める。

バリスタがこの語を使う理由

焙煎曲線のどこで豆が引かれたかを知ることは、カップから何が引き出せるかを知ることに直結します。「1ハゼ直後」のエチオピアと「1ハゼに入りかけ」の同じ豆では、淹れ方が違ってくる——より浅い側ほど挽きを細かく、湯温を高く、注ぎを丁寧に。袋には「浅煎り」「中浅」と書かれていることが多いですが、その背後にある節目は常に1ハゼです。