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用語集

ダイレクトトレード

レベル 入門 目安 2min

ロースターが生豆を生産者から直接買う調達のかたち。相手は農園、協同組合、生産者グループで、あいだに価格や条件を決める商品市場の仲介者が入りません。ロースターはたいてい現地を訪ね、生産者の名前を知っていて、C 相場ではなくカップの質に紐づいた価格を交渉します。

言葉が生まれたのは2000年代の初め、サードウェーブの焙煎とともにでした(Stumptown、Counter Culture、Intelligentsia が早い時期の担い手です)。背景には2つの問題があります。コモディティのコーヒー価格は品質を促すには安すぎたこと。そしてサプライチェーンが不透明で、手元の袋を誰が育てたのか分からなかったことです。

実際に保証されるもの

認証ではありません。「ダイレクトトレード」に統括団体はなく、監査基準もなく、ロゴもありません。ロースターごとに定義が違います。この緩さは強みでもあり(柔軟さ、本物の関係、生産者に届くプレミアム)、弱みでもあります(客が主張を検証する手段がない)。

信頼できるダイレクトトレードの取り組みには、だいたい次の特徴があります。

  • コモディティ価格を大きく上回る支払い(スペシャルティのロットでは C 相場の2〜5倍になることも多い)。
  • 単発ではなく、複数年にわたる関係。
  • ロット情報の公開——農園名、地域、品種、精製。
  • 関係だけでなく、品質が価格の根拠になっていること。

ダイレクトトレードとフェアトレード

フェアトレードは、監査つきの最低価格を持つ認証制度です。最悪の相場から生産者を守りますが、品質に報いる仕組みではありません。フェアトレードのプレミアムは協同組合に渡り、そこから個々の農家にどう届くかは組合の運営しだいです。

ダイレクトトレードはもっと高い単価を払えますが、認証も保証もありません。ロースターの透明性だけが担保です。

現場では、スペシャルティのカフェは圧倒的にダイレクトトレードを選びます。カップの質も生産者との関係も、認証の枠の外のほうが速く良くなるからです。フェアトレードはいま、スペシャルティよりスーパーの棚でよく見かけるものになりました。

次のステップ

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