コーヒーを挽いたときに出るいちばん細かい粒子で、目安は100ミクロン以下です。どれだけ優れたグラインダーでも微粉は出ます。問いは「あるかないか」ではなく、どれだけ出て、粉床のなかにどう散らばっているかです。
微粉は質量あたりの表面積が桁違いに大きいので、猛烈な速さで成分を出します。ほどよい量なら、ボディと甘い低音を与えてくれます。多すぎると、微粉だけが過抽出になる一方で残りの粉床は抽出不足のまま、苦味と渋みが立ち、しかもフィルターを物理的に目詰まりさせて落ちが止まります。
グラインダーで差が出る理由
平均粒径を同じに設定した二台のグラインダーでも、微粉の量はまるで違うことがあります。良いグラインダーと素晴らしいグラインダーを分けるのは 粒度分布、つまり平均のまわりに粒がどれだけまとまっているかです。コニカル刃は二山になりやすく(微粉の山と中粒の山)、フラット刃は一山にまとまる傾向があります。
微粉が悪さをしているサイン
いちばんわかりやすいのは、抽出が進むほど遅くなる 落ちきりの鈍さ です。粉床が詰まっているのです。抽出後の粉を取り出して、フィルターの底を見てください。微粉が溜まっていると、濡れた茶色の漆喰を紙に塗りつけたような見た目になります。まずは1クリック粗くします。レシピを変えても豆を変えても同じことが起き続けるなら、原因はグラインダー本体です。