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テクニック

レシピを増減させる

レベル 中級 目安 3min

1杯でうまくいくレシピが、2杯でもうまくいくとはかぎりません。計算のうえでは通るはずです——粉を2倍、お湯を2倍、比率は同じ。それでも一杯は通らないと言い、そこには理由があります。

単純な2倍が壊れる理由

粉を2倍にすると、粉床の深さも2倍になります。お湯が通り抜ける粉が増えるということは、

  • 同じ流速でも、一滴あたりの接触時間が長くなる
  • 抵抗が増えるので、器具の抜けが遅くなる。
  • 熱の損失が増える——大きな粉床はお湯からより多くの熱を奪います。

差し引きで、15gなら2:30のレシピが30gでは3:30になる、ということが起こります。その余分な1分の接触時間が、一杯を抽出の良い場所から苦い側へ押し出しがちです。

増やすときに実際に調整すること

小さな三つの変更で、倍にしたレシピは元と同じように振る舞います。

  • 挽き目を一段粗く。 粉床が大きい=抵抗が大きい。粗さで相殺します。粉床が大きいほど、この効きは強くなります。
  • 器具をひとサイズ上げる(持っていれば)。 30gなら V60 の01から02へ。大きいほうは粉床の面積が広く、深さの影響を打ち消します。
  • 速く注ぐ。 深い粉床に対して総水量が増えるぶん、流れを止めないこと。遅い注ぎは停滞します。

大きい器具がなく、小さいほうで倍量を淹れるなら、続けて2回淹れて合わせるほうが良い結果になります。1杯目がまだ温かいうちに2杯目が追いつきます。

減らすとき

逆方向はたいてい簡単です。18gから12gは、18gから36gよりずっと寛容です。粉床が浅く、水が速く動くので、

  • 挽きを細くして接触時間を保ちます。
  • 2:30ではなく1:30で抜けそうなら、注ぎを遅くします。
  • 熱の損失により注意を。水が少ないぶん、浅い粉床の上で早く冷えます。

計算がどうしても通らないとき

まったくスケールしない淹れ方もあります。いちばん分かりやすいのはコールドブリューで、1:8では変数が流れではなく接触時間なので倍にしても通ります。一方フレンチプレスでは、倍にするとプランジャーの行程が深くなり、押すのがずっと重くなる。一杯は粉っぽくなります。

ハンドドリップでは、2倍(15g→30g)を超えたあたりから、レシピを引き伸ばすより別の器具を求める話になります。それは失敗ではありません。大きいケメックスが存在する理由です。

出発点になる表

2倍 変えるところ
粉15g、V60 01 30g、V60 02 器具を大きく、挽きを一段粗く
18g、カリタ155 36g、カリタ185 器具を大きく、挽きを一段粗く
エアロプレス12g エアロプレス18g 同じ器具、挽きを一段細く(筒形なので粉床の深さは思ったほど増えない)
コールドブリュー200g コールドブリュー400g レシピはそのまま、1:8が線形に成り立つ

実際に淹れてみる

これを実践に移せるレシピ。

次のステップ

時間管理はGotaにおまかせ。

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